2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

文学性、傑作?

「物語はハッピーエンドがいい」 ......果たしてこれは、許されるのだろうか。それとも文学研究者や文学者が語るように、願いは成就してしまったらそれは甘く、文学ではない。夢は破れて現実へと帰ることが求められるのか。私見では、このオタク的ユートピア…

雑記

優しい人は、規範から逸した感情的衝動行動―狂気―を、理解できるつもりでいる。事実そのような素振りを示していて、それはそう確からしいのだが、しかし本当のところは、それを理解することを拒否しているのではないか。ある時は我とも気付かないうちに蔑み…

リズと青い鳥覚え書き

未整理の論点を一先ず纏めておく。 現在素晴らしい論評やブログを幾つか発見している。また今後パンフレットや資料(いずれも未入手)を読み込むことで論点は増えるし、私には指摘しきることはできないだろう。二次文献や制作者側の情報を仕入れることによる…

縄文土偶についての試し書き

縄文土偶は、宗左近の断片的抽象詩としての性格に加えて、三善晃の原初への意志、殊にセクションにぶつ切りにして行く異色の作曲技法により、スキゾフレニックな印象を強く与える。常に前言を叩き切って行く意志がある点において、本質的には異なるが。 宛ら…

言論活動について

直観から細部へ渡ってゆく。細部から直観、全体を構成する。どちらでもよいと思うのだが、全体ないし細部のみで充足してしまうのは、前者の場合印象批評に成り下がるし、後者の場合は細かな演出ばかりに気をとられて作品としての完成を見失う。 ぼくの批評は…

リズと青い鳥、作品評"以前"

『響け!ユーフォニアム』の続編、且つスピンオフにあたる、山田尚子監督作品『リズと青い鳥』のレビュー的落書きである。 私は二度鑑賞したが、根本のコンセプトにおける印象はその二回で少々変わった。初見においてはラストシーン、二人が笑顔でならび歩く…

否定的殴り書き(よつばと!14巻他作品全体に関して)

新刊が出たのだが、読めば読むほどこれが幸せなディストピアに見えてくる。幸せのパッケージとして現代にどんどん絡め取られてゆく気がする。 クレープのホイップクリームのような甘い夢想に溺れて、静かに、変わらず終わらぬ、成長すらもなく、ただ大人たち…

方針

当ブログは私が個人的に書き溜めたものから、公開してみようかと思った端書きを投稿するものです。 ・ジャンルを特定しません。主題を明示しない場合もあるかもしれません。・純粋にブログ向けに書いた記事は、この記事を除いて生まれないことと思われます。…